スマートな注意書きを書くには

スマートな注意書きを書くには

2018-05-28 0 投稿者: guntou

注意書き・張り紙・ポスター作りのポイントとは

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このページでは、注意書きを設置する上でのポイントを解説します。

職場だけでなく、学校や公共の場所、お店などで、注意書きや張り紙、ポスターなどを自作し掲示する場面があると思います。おそらく、その多くが、何かを禁止したり注意喚起するものではありませんか?掲示物を貼ることを考えている方や、作成を依頼された方に、ぜひ気にしてほしいポイントがあります。

特別な技術は要りません。ひとつの視点を追加するだけで、スマートかつ効果の高い注意書きやポスターや張り紙を掲示することができるでしょう。

 

とあるマンションの例

友人のマンションの裏出入口の様子です。外へと出るための、押し扉です。

【開閉注意 扉の向こう側の方にご注意ください】と注意書きが貼ってあります。

この扉は重く、力いっぱい開けようとする人が多いようで、もしも扉の向こう側(マンションの外側)にだれかいた場合にケガをしてしまうから、注意してほしいということなのでしょう。

 

意味としては十分通じます。毎日のようにこの扉に接するマンション住民なら、たしかに慎重に扉を開閉するでしょう。しかし、初めて来た人に、扉を開けようとする一瞬でそこまでの意図が伝わるだろうかは疑問に感じませんか?

 

どうすれば良くなるだろうか

この注意書きは日常生活におけるメディア、すなわちだれかの意思を伝える手段です。この注意書きを掲載したのは、実際にぶつかる人がいたからなのでしょう。注意を促すのは合理的な考えといえます。ただ、残念なのは、先ほども述べた通り、扉を開ける一瞬では、その意図が伝わりきらない可能性があるということです。

この注意書きの本質は、扉の向こうに人がいる可能性があるから「慎重にゆっくり開けてほしい」というお願いであると考えられます。だとすれば、よりよい文言は【扉はゆっくり開けてください】と、わかりやすく具体的にしてほしい動作を記載することでしょう。この注意書きの結論部分である、ゆっくり慎重に開けてほしいということを、まず第一に伝えるのです。そうしてほしい理由はその下に【扉の向こうに人がいるかもしれません】と補足として書いておけばいいのです。

 

世の中によくある惜しい注意書き

じつは、世の中の”惜しい”注意書きの典型例が、「結論がわからない」「具体的にどうしてほしいのかわからない」というものです。よくあるのは【廊下は走ってはいけません】の注意書きでしょう。この文句の意味自体は非常に簡単ですし、多くの人はこの注意書きを見て、「ああ、歩かないといけないのだな」と思ってくれるでしょう。ただ、それよりも【廊下はゆっくり歩きましょう】と具体的な結論が書いてあるほうが、より意図がスマートに伝わると思いませんか?まず結論を伝えて、そのあとにそれより小さい字で【滑りやすいので走らないでください】や【ぶつかる事故が多発していますので注意してください】と書いておけばよいのです。

 

こんな解決法もOK

最初の扉の注意書きに戻りましょう。注意書きは立派なメディアではありますが、ちなみに、この扉の場合は注意書き以外の解決法もあり得ます。

たとえば、扉の一部に曇ったすりガラスにする、とかはどうでしょうか。ガラスならば、扉の向こう側にだれかがいることを見ただけで判断できます。ふつう、向こう側にうごめく気配があれば、扉をゆっくり開けるでしょう。つまり、ガラスにすればそもそも注意書きが必要ないのです。

注意書きは極力少ないほうがスマートだと思いませんか?「ゆっくり開けてほしい」ことを伝えるメディアはなにも、文字である必要はないということです。(もちろん今から扉を交換するとなるとお金はかかるでしょうから、このマンションの設計工事段階でこの扉を重い金属1枚の扉にしたのがミスだと、ぼくは思います。)

 

おわりに

身の回りの注意書きに注目してみると、結論が不明瞭なもの、禁止としか書いていないもの、文章が長すぎるもの、とにかく惜しい注意書きがたくさんありますので探してみてください。ぜひ注意書きを書く際は、結論としてどうしてほしいのかを明確に書くこと、それと注意書き以外のスマートな解決方法があるのではないかを考えてみてください。具体的にお願いしたい動作から、逆算していくとうまい案が思いつけるでしょう。

 

 

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